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サラリーマンが台風で電車が止まっても会社に行く理由

過去最大級の台風の影響で、首都圏の交通網は大混乱状態。

電車は止まっているか、大幅に遅延している状態だった。

 

僕は午前中は家で仕事をし、午後から出社した。

正午過ぎに乗った電車ですらも、結構混雑していた。多分、午前中はそうとう酷い状況だったはずだ。

 

テレビのニュースを見ていると、津田沼駅では出社のために電車待ちをする人たちが大行列を作っているようだった。

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どうして皆こうも意地でも出社をしたいのだろうか。

もはや仕事ではなく出社することが目的のようにすら見える。

 

東日本大震災以降、日本の働き方はだいぶ柔軟になったと思っていたが僕の気のせいだったのだろうか。

というか、働き方改革は、どこへ行っちゃったの・・?

 

出社する人たちに、インタビュー。

一体何が彼ら彼女らを出社に向かわせるのだろうか。

ホテルブライダルの接客業の方。
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確かに、ホテルブライダルのような接客業はリモートワークするわけにも行かないので、無理してでも出社せざるを得ないのだろう。

 

ただ、電車が止まってしまっているのでは、どのみち出社は出来ない。

駅の行列に並んでいようが、家で寝ていようが、何の生産性も無いのは同じことだ。

 

もし本当にどんな状況になっても仕事を空けることが出来ないのなら、会社の近くに住むのがベストだ。

 

そもそもこんな未然の規模の台風なのだから、営業ができないことはお客様にも説明すれば理解してもらえるはずだ。そういった判断をするのは経営者の責任だと思う。経営者には、お客様だけでなく、従業員も大切に扱って欲しい。

 

続いて事務職の方。

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皆が行ってるから休めない。

典型的な日系企業という感じが伝わってくる。

仕事ではなく、出社が目的になってしまっているようだ。

 

あまりにも息苦しすぎる。

僕は絶対こういう環境は耐えられない。

 

経営層が「今日は休め!」とか「午後から出勤しろ!」と一言行ってくれさえすれば、何十人、何百人の従業員がこういった無駄な時間を過ごさなくても済むのに・・と思う。

 

エリートの象徴、銀行員。

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会社から午後出社の連絡は無かったようだ。

エリートの巣窟の銀行ですらも、まだまだ働き方は進んでいないようだ。

 

もしかすると一部門のマネージャーが独断で午後出社を命じるのは勇気の居ることなのかもしれない。

 

午後出社の命令で、業務に穴が空いたらどうしよう、業績に影響がでたらどうしよう、クレームが発生したらどうしよう・・。こういった不安からマネージャーは、出勤命令について何も決断しないという決断をしたのかもしれない。

 

本来、こういった判断は経営トップが決断してくれないと、なかなかマネージャークラスだけでは判断できないものだ。

 

確かに従業員側も自分で判断して決めれば良い側面もあるのだが、

どの職種のインタビューを見ても、経営層のリーダーシップが極端に足りていないのでは無いかと思う。

 

台風の影響で午前中の交通網が麻痺するのは事前に分かっているのだから、「無理して出社するな!」と経営層が一言下ろしてくれれば、このような無駄な大行列を見ることも無かったと思う。

 

 

大勢の従業員の上に立つ経営層のリーダーシップは、実に多くの人生に影響を与えるのだ。

 

とはいえ、僕たちは一体どうすれば良いのだろうか。

会社のトップにリーダーシップを期待しても、急にリーダーシップを身に着けてくれるわけではない。

自分でコントロール出来ないことに期待することは最も不幸なことだ。

 

僕たちは自分の会社のトップにリーダーシップを身に着けさせることは出来ないが、リーダーシップのあるトップがいる会社に移ることはできるはずだ。

 

災害時にはリモートワークもしくは営業を制限して休ませるなどの判断に切り替えられない会社は、恐らく生産性も低いので利益率も低く、給料も低い。そのような会社は人も離れていくので、将来性もかなり微妙だと思われる。

 

一方で今日みたいなシチュエーションで、適切な判断と指示を下せるのは、生産性の高い成長企業である可能性が高い。

 

生産性の高い魅力的な会社に転職するのは、充実した社会人人生を送るためにも凄く効果的なソリューションになるはずだ。