俺を踏み台して翔んで行け

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マウンティングする相手に対する最良のソリューションは「褒める」ことである

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社会人になると、マウンティングする人に遭遇することが必ずある。

 

新入社員時代には同期の誰よりも目立とうとマウンティングし、

後輩が入れば、優秀な先輩であることを誇示する為にマウンティングし、

合コンに行けば自分がいかにモテるかをアピールしてマウンティングし、

経験を重ね、それなりのポジションになれば、社内や取引先に対して自分の地位を引き合いに出してマウンティングしがちである。

 

僕の職場は人の出入りが激しく、常に中途入社でガンガン人が入って来ることもあり、早く実力をアピールしようと焦る気持ちでマウンティング行動に走る人が一定数存在する。

 

昨年から僕の部署に入社した同僚は、特にマウンティングが強烈だった。

 

一流大学院卒、一流企業出身の彼のプライドはクソ高い。

一見物腰が柔らかなのだが、自分の実力をいち早く周囲に知らしめる為に彼はマウンティングに必死だった。

 

  • 何かしら成果を上げる度に、毎回部署メンバー全員宛にメールでアナウンスする。
  • 周囲にわざと聞こえるような大きな声で、取引先に対して強い口調でまくし立てる。

 

こういう分かりやすいマウンティンガーは割とどこの会社にも必ずいるはずだ。

 

マウンティンガーは良く言えば自己評価が高く努力家なので素晴らしい面も多いのであるが、あからさまなマウンティング行動は、どうしても周りをしらけさせる。

 

僕個人の感覚では、30歳を超えた大人が、周囲に褒めてもらいたいが為にあからさまなマウンティング行動に走るのは、あまりにも器が小さいなと感じる。

 

ところが、やはり自己評価と周囲からの評価にギャップがあるような人に限って、その不安感からマウンティング行動をしてしまうものだ。そういう人は割とどこの会社でも遭遇する。マウンティンガーとの遭遇は、僕たち社会人が避けて通れない通過儀礼のようなものだ。

 

こういうマウンティングを仕掛けてくる人に対して僕が思う最良の対応方法は、「褒める」ことだ。

 

大人になってマウンティングしてくる人の目線は低い。

「認めて欲しい」「褒めて欲しい」という欲求は、まさに子供のように弱い立場の人間が行うことだ。

 

翻って、「褒める」とは、目線が高い人間の大人の行動だ。

 

「褒められる側」よりも、「褒める側」の人間の方が、あきらかに優位な立場のはず。

 

もし、近くにマウンティングを仕掛けてくる相手がいたとしたら

「へええ~~~~。〇〇さん、凄いですね!!さすが!!」

という対応がベストである。

 

「褒める」とは、一つ上の目線の人間がすることなのだ。

これこそが、まさにマウンティングする相手に対する、最強のマウンティング返しだと思う。

 

褒められた相手は気持ちが良くなるし、何より安心感に包まれる。

そもそもマウンティングする人は、不安だからマウンティングをするのだ。なので、自分を褒めてくれる人はマウンティンガーにとって、まさに救世主のような存在に思えるはずだ。

 

人は自分を褒めてくれた人を好きになる。

無論、僕も褒められるのは大好きだ。

 

そして褒めた相手は、必ず自分の味方になってくれる。

そうなるとマウンティングしてきた相手は、もはや敵ではなく最強の味方になる。マウンティングをするような負けん気が強くて努力家な人が味方になれば案外心強い。

 

30代という中堅の年代に立つ僕たちは、「褒められたい」からは早く卒業し、「褒める」側に立つことこそが、本当の意味でマウントを取ることになるのだ。

 

競わず張り合わず、褒めて認めて、粋でいなせなナイスミドルを目指しましょう。