世界一旨いケンタッキーのチキンを食べる方法
大学生の時に1年間ケンタッキーでアルバイトをしていた。
僕は厨房でチキンを揚げる役割だった。
僕は自分がバイトをするまではケンタッキーのチキンは1~2回くらいしか食べたことがなかった。それまでのケンタッキーの印象はというと、パサパサしていたり脂っこい印象があって正直そんなに好きでは無かった。
ところが、バイト先で食べたチキンに衝撃を受けた。そこで食べたチキンは僕の知っているケンタッキーのチキンとは全く違った。旨い。旨すぎる。ケンタのチキンってこんなに旨かったっけ?ケンタッキーのチキンって世界一旨い食べ物なんじゃないか!?と思ったほど旨かったのだ。
実はケンタッキーのチキンは店舗や作り手、時間帯によって味が異なる。
チキンを揚げる作業のマニュアルとしては、ざっと以下の流れだ。
- 3種類の粉混ぜる
- ミルクのような液体にチキンを浸す
- チキンに粉を満遍なくまぶす
- でかいフライヤーにチキンを入れて数分間揚げる→完成
- フライヤーの油と粉をクリーニングする
この1~5の工程を繰り返す。
(10年以上前の記憶なので多少異なっているかもしれないです)
特にここで重要なのが5の油と粉のクリーニング作業。
具体的には、揚げた後の油の中のカスを取り除く作業と、チキンにまぶす粉の箱の中の水分が混じってできたカスを取り除く作業。
実は、このクリーニングをしっかり行うことで、チキンの味が格段に変わってくるのだ。
ところが、このクリーニング作業は店によってはやっていない店も多かった。クリーニング作業は結構面倒くさく、クリーニングしている間はチキンを揚げられないこともあり、クリーニングをすっ飛ばしてチキンを連続で揚げる店が結構あった。
僕の働いていた店は店長が超まじめで厳しかったので、このクリーニング作業は徹底してやっていた。クリーニング作業以外の工程もかなり厳しくチェックされていて、忠実にマニュアル通り作っていたので、僕のいた店舗のチキンは比べ物にならないくらい質が高く、旨かった。
この店長は本当に仕事に厳しく、通常より大きいチキンは店長の判断で廃棄させられるほどだった。一度大きいチキンを提供してしまうと、お客様にとって普通のチキンが小さく思えてしまうかららしい。何ともったいない・・と思いつつ、僕はそれを店長の目を盗んで毎回食べていた。(゚д゚)ウマー
確実に旨いケンタッキーを食べる方法
チキンの良し悪しは店長の管理力によって異なるため、旨い店は旨いし、まずい店は不味い。店舗によって品質に差があるのだ。
ところが、どの店に行っても確実に旨いチキンを食べられる方法がある。
それは朝一に店に行ってチキンを買うことだ。
どんなに管理の悪い店でも、朝一に揚げたチキンは、新しい粉と油を使っているので、最も旨い状態のチキンが提供される。
だいたいの店は10時開店なので、10時に行って買うことで、確実に旨いチキンを購入できる。
ほとんどの人は朝一でケンタッキーなんて行かないと思うけれど、実は一部のマニアのお客さんがいて、開店直後を狙ってほぼ毎日朝一で来ていた。
開店直後の揚げたてのチキンは格別である。食べたらきっとケンタッキーの概念が変わる。それくらい旨いので、たまには朝からケンタッキーに行ってみてはいかがでしょうか。