Tリーグ初観戦。これからTリーグを盛り上げる為には、選手個人のプロモーションが必要。
先日、チケットを頂いたのでTリーグ(卓球プロリーグ)の試合を観に行ってきました。僕は卓球は全く詳しく無いですが、卓球は日本で競技人口の増えている数少ない注目競技です。勉強の意味を込めて観戦に行ってまいりました。
場所は立川の立飛アリーナ。張本君の所属する木下マイスター東京の本拠地です。
立飛アリーナはかなり立派な施設でした。ららぽーとも隣接しています。立川は学生時代良く行っていましたが、当時よりかなり発展していました。
相手は岡山リベッツ。Tリーグの首位を走る強豪チームです。
試合前、選手がサインボールを観客席に投げ込み、僕は見事ゲットできました。しかし読めない・・・。
1戦目はダブルス。日本のエース張本を擁して臨んだ木下マイスター東京でしたが、まさかの敗戦。僕はTリーグはマイスター東京の一強だと思っていたのですが、思った以上に岡山は強かったです。流石は首位を走るチーム。
続くはシングルス戦。
岡山の林選手がメチャクチャ強かったのが印象的でした。林選手は韓国のエースで、張本君にも勝った実績の持ち主。感情を露にして戦う熱い姿は韓国のスポーツ選手の象徴のような選手でした。それにしても勝負強い。
最終戦はエース張本君の登場です。張本君は思ったより背が大きかったです。調べたら175cmあるようなので、中学生にしては高身長ですね。
流石の張本君。相手が可哀そうになるくらいの実力差を見せつけ、一方的な展開の末ストレート勝ち。そして思った以上に本気で「チョレイ!!!!」を叫んでいました。これには相手の心も折られます。威圧感が凄い。自分がやられたら泣いちゃいそう。
試合は最終戦にもつれ込み、水谷選手と林選手の一騎打ちのサドンデスマッチの末、水谷選手の粘り勝ちで木下マイスター東京の勝利。水谷選手はスロースターターのようですが、終盤での粘りが凄かったです。
初めての卓球観戦でしたが、なかなか見応えがありました。
特に、どちらも譲らず高速ラリーが続くシーンは熱が高まります。ボクシングで言えば「ノーガードの殴り合いで当たった方がダウン」というような緊迫した状況。まさに意地と意地のぶつかり合い。この瞬間は会場も大いに盛り上がりました。
ただ一方で、Tリーグはもうちょっと改善したほうが良いと思うこともありました。僕のような卓球を知らない人を取り込む為には、もっともっと選手個人をフューチャーする必要があります。チーム戦とは言え、やはり卓球は個人競技。観客を魅了する為には、選手個人の魅力を引き出す必要があります。Tリーグは世界トップレベルの選手たちの試合だとは思いますが、世間的に知名度が高いのは張本君か水谷選手くらいではないでしょうか。もっと他の選手のプロモーションをして欲しいと思います。
例えば、K-1は良い見本だと思います。選手個人の魅力を引き出すプロモーション動画を作り、選手同士の煽り合いを展開させ、試合のボルテージをマックスに引き立てる。これが観る者を熱くさせます。例え試合のレベルが高くなくても、選手の個人同士のプライドをかけたぶつかり合いは観る者を熱狂させます。ボブサップと曙の試合も、技術的には素人同然の試合でしたが日本中を熱狂させました。それは両選手の魅力の賜物以外の何物でもありません。
同じようにTリーグも、選手のパーソナリティな部分も含めた個人の魅力を引き出すようなプロモーションをして欲しいと思います。そうすればもっと盛り上がると思います。
流石に格闘技では無いので煽り合いまではしなくても良いですが、観る側としても選手個人のことを知れれば、もっと観戦に熱が入るはず。
僕の友人には卓球経験者が何人かいますが、卓球プレーヤーって結構魅力的な人材が多いと思うんですよね。体育会系とはまた違った魅力なのですが、控え目ながらも個性的で面白い人間が多いと思います。Tリーグの選手達も、個性的で魅力のある選手が多そうなので、もっと選手個人の魅力を引き出して欲しいと思います。
観客の声援を聞いても違和感を感じました。
この日の声援では
「頑張れー」
「ファイトー」
といった、優しく健全な応援の声ばかりでした。
ところが、本当に熱狂をもたらすスポーツというのは、応援の声だけではなくヤジが飛び交うものではないでしょうか。
「何をやっとるんや張本ーーーー!!!いてまうぞコラーーー!!!!」
野球やサッカーのような国民的なスポーツは、こういった怒声も含んだ観客の熱狂が自然発生するものです。
Tリーグもまだ始まったばかり。観客の怒声も響き渡る位に、盛り上がるスポーツになってほしいと思います。