ヴィッセル神戸ホーム開幕戦 イニエスタ観戦旅行記【2019.3.2 ヴィッセル神戸対サガン鳥栖】
土曜にヴィッセル神戸の開幕戦を観るために神戸に行ってきた。
イニエスタの試合を生で見るのは僕の夢の一つであった。
叶えられる夢はさっさと叶えてしまえということで、僕はヴィッセル神戸ホーム開幕戦のチケットを手にし、神戸まで向かった。
試合前日の金曜に無理くり仕事で大阪出張をこぎつけ、仕事を済まし、三宮のビジネスホテルに宿泊。せっかくの三宮なので飲み歩きたかったが、その日は5時起きだったので疲れすぎてすぐに就寝。
翌朝、10時にホテルを出る。
一応、近くに異人館街があるので軽く散策。
相変わらず良い雰囲気。
スーツケースを引っ張りながらだったので、坂道がきつかった。
その後、三宮駅のヴィッセルバーに立ち寄り、チケットを発券。QRコードをかざすだけなので超簡単。さすが楽天。
せっかくなのでイニエスタのユニフォームを買おうと思い、ショップを物色していたが、ユニフォームは2万円もするらしい。これにはさすがに断念。
駅内はヴィッセル神戸開幕戦のポスターが至る所に飾られていて、否が応にもテンションが上がってくる
いざ、憧れのイニエスタへ!!
電車に乗ること約15分。御崎公園駅で降り、ノエビアスタジアム神戸へ向かう。
ノエビアスタジアムは初めて来たが、凄かった。
屋根で覆われた最新型サッカー専門スタジアム。観客席からピッチまでの距離も近い。こんな快適なホームスタジアムがある神戸サポーターが本当に羨ましい。
開幕戦ということもあり、試合前から花火が上がり、炎の演出もあり、めちゃくちゃ盛り上がっていた。会場のボルテージは最高。Jリーグは久々に来たが、エンターテインメントとして凄く進化している。
既に選手はピッチでウォーミングアップしていた。
ポドルスキごつい!フェルナンド・トーレスまじイケメン、そしてデカい!やっぱり生で見る迫力は凄い。
ビジャとイニエスタは2人で練習していた。軽~くボールを蹴っているだけなんだけど、巧い。
そしていよいよキックオフ。
試合開始から、ヴィッセル神戸が丁寧にパスを回しポゼッションを高める。相手ゴールまでボールを運んでも、無理に仕掛けず、バックパスでボールを保持する。ディフェンダーも簡単にはクリアしたりしない。必ず繋いでくる。神戸の徹底したポゼッション戦略からは「バルサ化」という明確な意志が感じられる。
神戸は両サイドバックがかなり高い位置まで上がっていた。右サイドの西、左サイドの初瀬ともにウイングの位置までガンガン攻めあがる。2人とも足元の技術がメチャクチャ高く、簡単にボールを奪われない。去年までの神戸には無かった姿である。神戸は本当良い補強をしたと思う。
前半何度かビジャが相手の裏に抜け出し決定的なチャンスを作るも、ポストを叩いたりと得点には結びつかなかった。鳥栖もカウンターから何度かチャンスを作ったが、こちらも決定機までは届かず。
そして後半。圧倒的なポゼッションを握る神戸は何度か意表を突く裏へのパスからチャンスが生み出す。山口蛍のパスから生まれた相手のクリアミスを突き、ビジャが先制ゴール。ラッキーなゴールでもあったが、落ち着いてしっかり決めるあたりは流石。ビジャのJ初ゴールに会場は最高に盛り上がった。動画は撮れなかったが、しっかりと目に焼き付けた。
ビジャは37歳とは思えないキレのある動きだった。何度も相手の裏に飛び出し決定機を作ったかと思えば、中盤まで下りてきて、単独ドリブル突破で相手ディフェンス陣を切り裂いていた。
ヴィジャの単独ドリブル突破【2019.3.2 ヴィッセル神戸対サガン鳥栖】
後半はほとんど神戸がボールを支配していた。特に左サイドバックの初瀬が躍動していた。左サイドハーフの古橋を追い越しガンガン攻めあがる。初瀬を起点に、イニエスタのスルーパス。これは上手く合わなかったが、何度もこういう形でチャンスを作っていた。サイドバックがガンガン上がる分、スペースをカバーする為にボランチの三田と山口蛍はめっちゃ走っていてしんどそうだったのが印象。
鳥栖は防戦一方だったが、時折カウンターをでチャンスを作っていた。このフェルナンド・トーレスの豪快なサイドチェンジは圧巻。後ろから来るスローインのボールを強引に逆に胸トラップし一発でサイドチェンジ。こういサイドチェンジは普通日本人はできない。「後ろ向きのボールめっちゃサイドチェンジするもん。そんなんできひんやん普通~~~」状態だ。味方すらも流石にサイドチェンジは予想していなかった様子。トーレス半端ない。
1点差だったが危なげなく神戸の勝利。
ロスタイム、イニエスタが謎のキープ力を発揮し、最後まで鳥栖にチャンスを与えなかった。このドリブル、僕の席から逆サイドだったのでよく見えなかったが、こうなっていたのか。イニエスタ凄・・。
イニエスタやビジャも凄かったが、新しく補強した選手が躍動していたのが印象的だった。両サイドバックの初瀬と西から何度もチャンスを作りだしていたし、2人のキープ力の高さが神戸のポゼッションサッカーを成立させていたように思う。そしてそのサイドバックが攻めあがって空いたスペースを山口蛍が持ち前の機動力でうまくカバーでしていたし、山口蛍のビルドアップがゲームのリズムを作っていた。ポルトガルリーグから来たDFのダンクレーも強いしパスも上手い。
神戸が目指す「バルサ化」がいよいよ現実味を帯びてきたように思えた。
ビジャもイニエスタもポドルスキも、夢を与えてくれるよ。彼らがいなければ、僕は自分が高いチケット買ってわざわざ神戸まで試合を見に行くなんて考えられなかった。皆あと何年日本にいてくれるか分からないが、最後まで僕らに夢を与えてほしい。そして夢を実現してくれた楽天三木谷さんには純粋に「ありがとう」という気持ちになった。あんた漢だぜ。これからは時々は楽天でも買い物をしよう。
試合後、あまりにも寒くて体が冷えすぎたので、新幹線に乗る前に神戸駅近くの銭湯でひと風呂浴びた。めちゃくちゃ温まった。
こういう地方のローカルな銭湯って、ちょっと緊張するよね。主のような爺さんにいちゃもんつけられないか、ドキドキしてしまう。