俺を踏み台して翔んで行け

僕の失敗や反省から得たものをシェアしたい

スポーツ業界は凄く閉鎖的

僕は今仕事でスポーツ業界に関わっていて、いろんなメーカーや協会と接するのだが、ここ最近のスポーツ業界の不祥事については「やっぱりな」というのが正直な感想だ。驚きなどない。

toyokeizai.net

別にボクシングだけでなく、多くのスポーツ競技の世界は利権の塊である。スポーツ業界では、今の世の中では当たり前の自由競争原理が機能していないと感じることが多い。

 

分かりやすいのが野球。

 

今は夏の甲子園が盛り上がっているけど、高校野球ではグローブのデザインにはルールがあって、黒か茶色系の単色しか使ってはいけない。手袋やシューズも、黒か白の単色しか使ってはいけない。

 

つまり高校野球をやるためには専用のグローブや手袋を買い替えないといけないのだ。高校球児は無駄に金がかかる。

 

軟式野球にしても、使って良いボールの規格が決まっていて、しかも定期的にそのルールが変わる。ルールが変わったら否が応にも買い替えないといけないので、メーカーは儲かる。しかも、大会によっては使用するボールのメーカーまで指定されている始末。そうなると練習にもそのメーカーのボールを使わざるを得ない。

 

僕にとってはこのようなルールは意味が分からないのだが、メーカーと協会の間で何らかの力学が働いているのだろう。

 

スポーツ業界の人たちの多くは、自社の利益やお客さんのメリットではなく、人間関係の好き嫌いを最重視して動いているように見える。正直、スポーツ業界の人と仕事をしていて話が通じないことが多い。利益を生むという当たり前のことすら前提に無いので、まともなビジネスの話が通用しないのだ。まさに旧態依然とした世界である。

 

このようにスポーツ業界が閉鎖的な世界の理由の一つが、男社会だということ。

 

競技にもよるが、男が多いカテゴリの世界はどうしても政治社会になりやすい。男はつるみたがるし、臆病だから外敵を排除し、仲間内で完結したがる。

 

ダイバーシティが重要視される社会になっているが、スポーツ業界にも、もっと女性を登用し、女性のフェアな目線で、男の村社会に一石を投じることが、大事だと思う。